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焼成の余白 展

  • 執筆者の写真: Mari Suzu
    Mari Suzu
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分


焼成の余白 展 ー 清野祥一、伊藤壽美、高田吉朗 ー


会  期

2025年 6月21日(土) ~ 7月5日(土)

13:00~18:00

※営業:会期中の木、金、土

 

マリーギャラリーでは、伊藤壽美、高田吉朗、清野祥一の三人による「焼成の余白 展」を開催いたします。


本展は、「焼成=火を通すこと」によって生まれる作品の変化や、その過程で生まれる“余白”に焦点を当てています。三人の焼成の意味と表現の違いが、豊かな対話を生み出します。


伊藤壽美は、「絶え間なく流れる時の中で、人々の記憶や思いはどのように見えるのだろうか」という発想から制作を続けています。「時空のすきま」シリーズと同様に日本画の質感を大切にしつつ、新たな素材や形を取り入れ、不可視な空間を可視化することを模索しています。流れる時間や記憶の断片を静かな余韻として立ち上げます。


高田吉朗は、土や木、和紙などの自然素材を用い、焼成による変化や収縮、分割した陶片を金属でつなぐことで生まれる“余白”や内包する空間の存在感を追求しています。さらに新作では、日本家屋の古材などを使用し、記憶を重ね合わせた新たな表現をご覧いただきます。


清野祥一は、土や石、グラファイト、アルミニウムなどの素材を焼成し、火と物質の反応を作品として表現しています。焼成によって素材は形や状態を変え、時に消失したように見えますが、新たな存在として現れます。彼は、素材本来の形と火による変容のプロセスを追求し、物質の循環や時間の流れ、記憶の痕跡を作品に映し出します。


三人の作家は、それぞれの視点で焼成と向き合い、素材の収縮や変形、組み合わせによって生じる隙間や空間、あるいは意図しない痕跡を「余白」として受け止め、作品の一部として取り入れています。この“余白”は、作品と鑑賞者の間に生まれる想像や対話の余地でもあり、作品に新たな意味や美しさを加えています。


掲載作品キャプション:

清野祥一:無題, グラファイト, ブロンズ, 12x12x12 (cm), 2002年


伊藤壽美:“fragments of memories”, 岩絵具, 金属泥, 膠, 陶器, 

               34.5x26.x9 (cm), 2025年


高田吉朗:無題, 陶, アルミニウム, 22x22x10 (cm), 2023年

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